平成29年10月10日

平成29年10月10日に行われたベビーマッサージは、ママと赤ちゃん11組が参加されました。

いつもは、自己紹介から始まりますが、今回は、お耳の掃除の注意点についての話が先にありました。


 


耳かきは気持ちの良い行為です。耳の穴には、快感を感じさせる迷走神経が通っており、触れると気持ちが良くなります。しかし、気持ちが良いからと言って毎日することは、耳掃除によるトラブルを引き起こします。鼓膜の表面から耳の入口に向かう細胞の動きの原理からいえば、耳あかは自然に耳からこぼれ落ちます。耳垢腺(じこうせん)から分泌される油(これが耳あかのもと)が原因で、外耳道の形が狭くなり、詰まったり、聞こえが悪くなったりします。耳かきは、月1回もやれば十分だといわれています。1回の所要時間は2~3分の目安です。耳かきは単純な行為だけに自己流になりがちです。正しいやり方を学んで安全に行ってください。


次に自己紹介がありました。

  


  


  


マッサージでは、鼡径(そけい)リンパ節(足の付け根にあるリンパ節)のマッサージがありました。

両足の曲げ伸ばしでは、赤ちゃんの「キャッ キャッ」という喜んだ声が響きました。

ママも、顔を赤ちゃんに近づけて、「いないいない ばぁ」

 


マッサージオイルを使ってマッサージする時は、赤ちゃんの耳元でマッサージオイルを両手で擦り合わせてください。そして、くちゅくちゅとすり合わせた時の音を聞かせてあげてください。「これからマッサージしますよ。」の合図です。ベビーサインのひとつですね。赤ちゃんとのコミュニケーションです。

  


赤ちゃん言葉の発達に関してのお話もありました。

通常、赤ちゃんは、クーイング、喃語(なんご)、有意味語という順番で言葉を獲得し、単語を増やしながら、2語文、3語文を作る力を身につけていきます。喃語とは、まだ言葉を話さない赤ちゃんが、自分の意思で発する意味のない声のことです。

ことばの発達のスピードは個人差がありますが、発達の順序は特別な事情がない限り一定です。


 


言葉の発達過程について

生後0ヵ月(新生児)~1ヵ月

外の世界に適応するのに精いっぱいの時期。不快感や寂しさは泣く、ぐずるで表現します。

生後2ヵ月~3ヵ月〈クーイングを始める時期〉

クーイングとは、赤ちゃんが舌を使わずに簡単な母音を発するものです。

「あ、あ」「あ~」「う~」といった母音を発するようになります。喉や口の発達です。

生後4ヵ月~7ヵ月〈喃語(なんご)を発し始める時期〉

「キー」「パー」「プー」といった子音を発するようになります。

それから「マンマンマン」「アウアウアウ」など、母音と子音をつなげて発するようになります。

口の形を変える、唇を震わせる、舌の動きを調節するといったことを覚えてきます。

生後8ヵ月~9ヵ月〈喃語(なんご)が上達する時期〉

母音、マ行、パ行以外の子音を発音できるようになり、喃語の音がしっかり聞き取れます。

「マンマン」など、区切って発音もできるようになります。

パパやママの行動や言葉のマネを始めます。言葉と物、動作などの関連性に気づき始めます。

生後10ヵ月~11ヵ月〈喃語(なんご)が減り、意思のこもった発生が始まる時期〉

意思を伝える声を発するようになります。指を差して、声を発するようになります。言葉によるコミュニケーションの原型が現れてきます。

生後1歳~生後5ヵ月

赤ちゃん言葉で意味のある言葉を話し始めます。パパママを「パー、マー」、おじいちゃんおばあちゃんを「ジイジ、バアバ」、車を「ブーブ」など、言葉と人・物の関連付けが進みます。

生後1歳6ヵ月~1歳11ヵ月

単語が増えて、30語くらい覚えている赤ちゃんもいます。二つの単語を続けて話せるようになる赤ちゃんも出てきます。言葉を使った親子のコミュニケーションが豊かになってきます。

生後2歳~

赤ちゃん言葉の単語数が50を超え、二つの単語を続けて話せる赤ちゃんが増えていきます。

人の言うことのまねをしたり、歌を少し歌えるようにもなります。嫌なことは「イヤ!」とはっきり言えるようになります。


 


マッサージ終了後、授乳タイムでの絵本の読み聞かせは、

単行本絵本「あ・あ」 三浦太郎(著、イラスト)

アリス館「わんわんおかお」 とよたかずひこ(作・絵) 

でした。


来月は、11月14日(火)、10時30分から12時まで行います。予約の電話は不要です。

講師の加地まひる先生とベビーマッサージをしながら、ママの心もほぐれていきます。

10時20分までにご来館ください。

ご参加お待ちしています。 

お問い合わせ
児童館(こども未来センター)
TEL:0942-89-4099