平成30年11月13日

 平成30年11月13日(火)10時半から、宮崎小百合先生のフランス式ベビーマッサージ教室が開催されました。今回も、ヨガの動きを取り入れたマッサージ法で、先生がひとつひとつの動きに丁寧な解説をしてくださり、ママ達も熱心に聞いていました。そして、マッサージの前後の、先生とママ達との語らいからも時々笑い声が聞かれ、楽しく有意義なひと時になったようです。


    

  

 先生のマッサージの解説の中で、特に印象的だったのが「この動きは、原始反射の統合に役立ちます。」という言葉です。「原始反射」とは、胎児が生き残り、成長するために子宮内で現れる「反射的(自動的)な動き」で脳幹によってコントロールされています。赤ちゃんの初期の発達に重要です。呼吸をしたり、お母さんの母乳を飲んだりするために原始反射は必要なのです。

 生れたばかりの赤ちゃんは、自分で体を動かすことはできません。自分から外へ働きかけるというより生まれつき備わっている反射で、外の世界に対応しているのです。

 例えば、赤ちゃんの手のひらに指を入れると、ぎゅっと握りしめますが、これは把握反射という原始反射で、赤ちゃんが刺激に対して手を握りしめる動きを何度も繰り返すことによって、その後の人生で最もよく使う部分の「手」の微細な発達を促しています。

 脳幹の働きがしっかりと発達し、反射の統合(卒業)が繰り返されると、これらの原始反射は必要ではなくなり「統合=卒業」します。臨界期(☆)に繰り返されます。

 中枢神経系が発達すると、上位の脳(大脳)がコントロールするようになります。教室で学んだり、社会のルールの中で暮らしたり、友達との良好な人間関係を作ったりと、複雑な人間的な活動を可能にします。

 原始反射を保持したままだと、日常生活で「自動的」に「不適当」な反応をするため、これが原因となり「集団行動が難しい」「感情のコントロールができない」「集中できない」といった生きづらさ、学びづらさを起こします。

 発達の「なぜ?」は、原始反射を保持している影響で、本来の生体リズムをうまく刻めていないことが特徴になっています。


        

 

 (☆)臨界期とは

生後初期のある期間で、神経が集中的に作られたり、回路の組み換えが盛んに行われたりする感性豊かな時期。

 この時期にママが赤ちゃんにマッサージすることの意義が分かっていただけたでしょうか。

臨界期に繰り返す反射の出現→発達→統合(卒業)を支援する、有効なマッサージ法を学びませんか?

赤ちゃんに体の上下左右、真ん中を教え、赤ちゃんが発する自然な動きの欲求を満たし、喜びも一緒に感じて子育てしましょう!


       


 次回は、12月11日(火)10時30分から12時まで。場所は、児童館の創作活動室です。

皆さんの参加をお待ちしています。

 

          




 


お問い合わせ
児童館(こども未来センター)
TEL:0942-89-4099