平成30年5月1日
平成30年5月1日10時30分より、児童館の新規事業として、タッチケアと絵本の読み聞かせ教室の第1回目が開催されました。
この事業は、ベビーマッサージ教室に参加されていたママ達から、「赤ちゃんがハイハイやあんよができるようになってもマッサージを続けたいのですが、出来ませんか。」という希望から企画された事業です。
早速、8名のママと、ハイハイからよちよち歩きのお子さんが5名、そしてあんよ期のお子さんが3名の8組が参加されました。
タッチケアと絵本の読み聞かせ教室は、町内外のママと幼児が対象です。ママと赤ちゃんと3歳のお兄ちゃんやお姉ちゃんとの複数参加、おばあちゃんの参加も可能です。
絵本の読み聞かせでは、ブックスタート対象の絵本を読みます。講師は、みやき町出身で、国際リトルキッズ協会JABC日本ベビー&チャイルドケア協会認定講師、福岡県絵本コンシェルジュ、小児タッチケア上級セラピスト、フリーアナウンサーなど数々の実績と定評のある『タッチ&ボイス』主宰、加地まひる先生です。
タッチケアでは、ベビーマッサージから一歩進んだ、ママが子どもと遊びながら出来る骨盤体操や子どもと一緒に楽しめる動きが学べます。
それでは第1回目の様子をお知らせします。
先生の自己紹介から始まりました。そして参加者の皆さんの自己紹介です。ベビーマッサージ教室の時と違って子ども達もパチパチと拍手をします。ママの膝の上に乗せてもらって、ご機嫌です。足を伸ばしているママは、子どもを乗せたまま膝の曲げ伸ばしをしていました。すると、キャッキャッと声をあげてお子さんが喜んでいました。ママはお尻をピタッと床に付けて体は腰を伸ばした状態でやってみてください。骨盤の引き締め効果があります。
次にわらべ歌「めんめんすーすー」を歌いながら、指遊びで触れ合いを始めます。
ここで一つ気を付けて欲しいことがあります。お子さんに嫌がる様子が見られたら、止めてください。お子さんに「今からママとタッチして遊ぶよ。」など、声掛けをしてから触れてください。小さな子どもも、心の準備をします。それから触れてください。
手遊び歌は「とうきょうとにほんばし・・・・・かいだんのぼってこちょこちょこちょ」お子さんがママにしている姿もありました。ママがキャッキャッと楽しそうに笑うと、子どもたちも笑顔になります。
マッサージで使用するオイルのキャップをお子さんが自分で開けようとするときは、見ててあげてください。出来るようであれば、お子さんに開けさせてください。それからパッチテストをします。
今回のプチ講座は、三項関係についてでした。三項関係とは、「赤ちゃんと物と大人」を指します。ひとりでもくもくと物で遊んでいる時期から、徐々に大人と物を共有して遊ぶことができるようになります。
三項関係の大きなポイントは、「共有すること」です。
ボールで遊んだり、お人形やおもちゃを引っ張りあったりすることです。代表的なのは、
大人が転がしたボールをキャッチして、またそれを大人に返すことが出来ること。三項関係が成立しているということです。おもちゃの取り合いは成立出来てない状態です。
共有するものがやがて「物」だけでなく「言葉」に変わってゆきます。コミュニケーションを育てるうえで、この三項関係の成立は重要になります。
体遊びはシフォン布を使って「いないいないばあ」です。色はお子さんに選んでもらいましょう。布を揺らしてわらべ歌をうたいます。「にぎりぱっちりたてよこひよこ」布を丸めて上に放り投げると、子どもたちが喜んで取りに行きます。
今度は、「おじょうさんがうまにのると」のわらべ歌にあわせてママは座ったママで骨盤の体操です。腹筋にも刺激があります。
タッチケアのこの時期のことを「キッズタッチ」と言い、情緒の安定に効果があります。幼児期は、体を自分で自由に動かせることが出来るようになり、息が上がってもまたすぐに動き出し、狭い場所でも危険が分からず走り回ります。そして子どもは、服を脱ぐと、よりアクティブになります。
嫌がらなければ、頭の大泉門(頭の上の部分の引っ込んでいるところ)を正面から触って、なでなでしてください。興奮状態からだんだん落ち着き、情緒の安定につながります。2歳を過ぎても大泉門がはっきり残っている場合は医師に相談しましょう。タッチケアをすると、子どもの体の発育状況によく気付くようになります。
パッチテストで赤くなるなどの異常がない場合は、脱衣でのオイルマッサージをします。おむつやパンツを着たまま、上半身と足ははだかんぼで、座位の状態で腿、ふくらはぎのマッサージをしました。
次に、抱っこして、体を揺らしながら「このこどこのこかっちんこ」「おせなかながそ」「いちりにりさんりしりしりしり」「ぞうきんのうた」を歌いながらマッサージしました。このマッサージの手技については、是非参加して先生と一緒にやってみることをお勧めします。
ストレスに対して、「いないいないばあ」は逆効果です。お子さんが疲れた様子の時は背中のマッサージをしてください。どのようにするのかも、是非参加して先生と一緒にやってみることをお勧めします。
マッサージ最後は、お子さんとギューと抱っこしあいました。それから水分補給の時間にうつりました。
この時間の先生からのお話は、子どもの視界の話しでした。9か月の赤ちゃんの視界は70度から90度、1、2歳の子どもの視力は0.3から0.5程度と言われています。なので、物をみせたり語りかけたり絵本をよんであげる時は正面から見せてあげてください。
絵本の読み聞かせタイムです。
「ブックスタートは、じっとしてなくて、うちの子ぜんぜん興味を示さなかった。でも、本の素晴らしさを伝えたいな。」そう思われるママがいたら是非ご参加ください。
本日は、「こちょこちょさん」「おおきいちいさい」「とっとことっとこ」の3冊を読んでいただきました。わらべ歌を間に入れたり、すこしだけ体を揺すったりして、子どももママも絵本の世界を楽しみました。
毎回先生が季節ごとのイベントや話題を含め、マッサージや絵本の読み聞かせの講習をしてくださいます。
来月は、6月5日(火)10時30分から12時です。無予約制です。当日10時20分までにご来館ください。
ご参加お待ちしています。
TEL:0942-89-4099