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みやき町

よくある質問と回答

野生のニホンコウノトリの環境作りについて
その他
2023年12月28日
課名 社会教育課 

【ご意見】


野生のニホンコウノトリ(コウノトリ)の環境作りを検討してほしいのでお願いします。人工巣搭の設置の検討をお願いします。
カラス対策に対応した巣搭が良いと思います。今後ご検討をお願いします。


【回答】


 この度は「わたしの提案・意見箱」に度々の貴重なご提案をいただきありがとうございます。

 本年2月に当町に飛来し、短期の逗留をしていたコウノトリは個体識別がされており、昨年度に白石町にて営巣していたペアであったことが確認されております。本年度も白石町で営巣し、九州で初めての巣立ちが確認されました。メディア等で大きく取り上げられましたので、ご存知かと思われます。昨年度の営巣に伴い佐賀県野鳥の会の要望を受け白石町では巣塔の設置が行われましたが、今回は残念ながら利用されませんでした。
 一方で、コウノトリの営巣に伴うメディアへの露出により、心無い観察者や撮影者が県内に止まらず他県からも白石町に集まり、不法駐車による交通渋滞を引き起こし、周辺地を徘徊し、耕作地等への無断進入など行ったがために、地元の方々が怒りや不安、不満を覚え白石町に苦情が入るというような事態が発生しました。そのため見回り警備を含め、職員や外注の警備員を新たに配置せざるを得なくなり、白石町として人員的、金銭的に消耗を強いられたことはあまり知られておりません。これは白石町がコウノトリの営巣に伴う観察等における諸注意を周知していなかったわけでありません。問題を起こした観察者や、撮影者がことを安易に考えた結果と思われます。地元の方々の理解を得ておこなった事業でしたが、このような弊害が起こり得ることはご存知おきいただきたいところです。

 みやき町としましては、今回、飛来確認がなされたことから、今後も飛来が予測されます。ですが、短期の逗留でしたので、当町に定着するには環境が整っていなかったのではないかと考えられます。コウノトリが定着し繁殖するためには一年を通して十分な餌動物を確保できる餌場があることが大前提ですので、まずはその環境づくりが必要であると当町でも感じております。

 今現在、みやき町では当町で農業を営む有志の方々を中心に、オーガニック、有機農法の推進について取り組みを始めています。オーガニック、有機農法はご存知のとおり、環境に優しい農法で、生物多様性保全に高い効果があることが様々な研究において確認されています。これは定着に向けた餌場の醸成につながる可能性が高くなるものと考えられます。施策が実り、オーガニック、有機農法を行う農地が増えていけば、定着するために必要な環境が次第に整っていき、今回のような短期の逗留ではなく定着へと進むのではないかと思われます。
 環境が整うことが定着、繁殖への第一歩と考えておりますので、巣塔設置の検討は、この施策の成果が出て、コウノトリが定着、繁殖行動を開始してからでも遅くはないと当町では考えております。同時に、住民の方々のご理解や意識の醸成、他団体との支援協力関係の構築についても行っていかなくてはなりません。町全体で取り組むべきことですので、時間や労力が必要であることをご理解いただけましたら幸いです。
 
 今後とも、貴重なご意見、ご提案を賜りますようお願い申し上げます。



担当:社会教育課

電話:0942−89−3163