みやき町学校施設長寿命化計画
みやき町では、令和2年3月にみやき町学校施設長寿命化計画 (6128KB; PDF形式)を策定しています。
背景
みやき町(以下、「本町」という。)の公共施設等は、昭和40年頃から60年頃にかけて建設されたものが多く、今後、老朽化が進行し、一斉に改修・更新の時期を迎えます。
本町では、公共施設やインフラ全体における整備の基本的な方針として「みやき町公共施設等総合管理計画」(以下、「総合管理計画」という。)を平成29年3月に策定し、限られた財源の中で、施設を安全・安心に利用できるよう、また、適正な規模や配置等により、住民サービスの維持・向上が図れるよう取り組みを進めているところです。
総合管理計画では、学校施設として、総延床面積 54,956 平方メートルを有しており、延床面積で見ると、全ての町所有公共施設の40.1%を占めています。特に施設の劣化が急激に進行するといわれる築30年を経過した施設が多くを占めていることから、現状のまま保有し続けると、今後、約20年の間に多くの小中学校で耐用年数が到来することが見込まれ、老朽化対策が喫緊の課題となっています。
学校施設は、未来を担う子どもたちが日常の多くの時間を過ごす教育施設であり、安心・安全で快適な教育環境の整備が求められます。また、地域住民にとっては行事等を通じて交流が行われる身近な公共施設であり、災害時には避難所としての重要な役割を果たすなど、防災面での機能も期待されています。今後はさらに、環境負荷の低減やユニバーサルデザインといった多様化するニーズへの対応が迫られ、改修・更新にかかる費用の増大が見込まれます。
目的
「みやき町学校施設長寿命化計画」(以下、「本計画」という。)は、この総合管理計画に基づき、学校施設の個別施設計画として、学校施設を対象に現地調査等を踏まえて現状の評価を行い、ライフサイクルコスト、保全優先度等を勘案しつつ、今後の維持保全の方向性を検討し、外壁、屋根、防水などの部位 別や学校別の優先順位を考え、整備内容、時期、費用等の具体的な計画を策定することを目的とします。
本計画に基づき、学校施設の長寿命化を図ることにより、トータルコストの縮減と平準化を図り、厳しい財政状況においても計画的に保全を実施することで、長く安心・安全な学校施設を維持するとともに、多様化する教育環境へ対応していきます。
計画期間
総合管理計画は、公共施設の寿命が数十年に及び、中長期的な視点が不可欠であることから、平成29(2017)年度から令和28(2046)年度までの30年間の将来推計に基づき策定するものとしています。
本計画では、総合管理計画に則して、全体計画は30年間と位置づけます。その上で、令和2年(2020)年度から令和11年(2029)年度までを第1期として、今後10年間について検討するものとし、これらは、状況に応じて見直しを行います。