11月19日

 令和2年11月19日(木)10時半から12時まで、わらべ歌と絵本の読み聞かせ教室を実施しました。

11月半ば過ぎとは思えないほど暖かく、天気が良かったこの日、8組16名のママと子どもたちが参加されました。参加の子どもたちの月齢や年齢別の人数は、7か月から1歳くらいが7名、2歳の女の子が1名でした。


 「私は、瀬高や高田、久留米の子育て支援施設などで、絵本と、子どもたちと、遊んでいます、本村尚子と言います。よろしく!」という先生の元気な挨拶で始まりました。

 今年も残すところ1か月半。先生は、11月中に次の年の目標をたてるそうです。「反省なしに来年のことを考えてるのよ♪」という先生の言葉に皆さんクスッと笑われ、和んだところで先生が鈴を手に持ち

「シャランシャラン」と鳴らされました。


 


*絵本を読む前の手遊び歌「ろうそく」

  ♪ろうそくポッ ろうそくポッ これから始まるお~はなし♪

 歌い始めはささやくように、小さな声で歌われました。

鈴の音と、先生の語り掛けるような歌声に吸い寄せられたのか、皆さん先生に注目していました。


とても静かです。


耳から入るもの、目から入るものは、直接脳の刺激になるそうです。


幼児期に大声ばかりを聞かせたり、残虐な映像を見せたりするのは避けたいですね。

常態化してしまうと、子どもの脳に大声や残虐な映像が日常のことだと記憶されてしまいます。

心地よい記憶を残してあげたいですね。


  


心地よいこと

 では、子どもにとって「心地よいこと」とは何でしょうか?

ママのお腹の中が、「心地よさ」のベースです。居心地が良いとか悪いとかの言葉を耳にしますね。生まれてからの幼児期には、身近な大人がその環境(居心地)を作っています。子どもは、居心地が悪いと感じても、居心地の良いところを選んでそこで暮らすことはできません。大人の介入なしでは居心地が悪くても、我慢するしかないのです。当然、ストレスが発生します。ストレスが溜まると、ストレスを排除する行動をとります。それは、心地よさ(ママのお腹の中でじっと過ごしている)の逆の行動にです。自己実現のため、大声を出したり残虐な行動をし、他者に迷惑を掛ける行動をとります。

 子どもが大人になっても、子どものころ経験した「心地よさ」で安心が得られ、大声や残虐なことに居心地の悪さを感じ、そういったことに関わらないで暮らせるように、大人は幼児期の子どもに何をしたら良いでしょうか?


 


*わらべ歌「いもむしごろごろ」

  ♪い も む し ごーろごろ ひょうたん ぽっくりこ♪

 あぐらをかいた足の上に子どもを乗せ、左右に揺れ、子どもを左右に揺らして遊びます。参加者の皆さんが円になり、繋がっている様子が楽しそうでした。

ひょうたん ぽっくりこ の歌詞の時に、高い高いをしたら、子どもたちは声をあげて喜びました。


*わらべ歌「このこ どこのこ かっちんこ」 

 この歌も、体を揺らして遊びます。

どこのこ の歌詞を、参加の子どもたちの名前を入れてみんなで歌いました。子どもたちは、自分の名前を言われているのに気付くと、お顔がニッコリ。嬉しそうな表情で応えてくれました。

 名前の由来も話題になりました。「この子の名前のひと文字は、おばあちゃんから貰ったんです。」というママがいらっしゃいました。この歌の意味は「この子は私の大事な子」という意味だそうです。

お散歩しながら口ずさんだりしてもいい歌ですね。


体を揺らす遊びは、体を元の位置に戻す時に力を使うので、体幹を使います。


ここで、先生から一言アドバイスがありました。


「いろんな育児書がありますが、お名前を呼んで、たくさん抱っこしてあげてください!」


  


*てあそび歌 絵本 「りんご ごろごろ」

 先生がバックから絵本を取り出し、絵本を読み始めると、子どもたちがハイハイして寄ってきました。楽しい声に誘われたように、みんなごそごそごそごそ集まりました。

 そういえば、絵本を読むとき、怒って読んだりしませんね。「絵本読むよー!」ママの明るい声を知っているのかな?!


 


  


*お顔あそび「はなちゃん りんごを たべたいの はなちゃん」

 はなちゃん・・・鼻を2回つつく

 りんごを・・・右頬、左頬を1回ずつつつく

 たべたいの・・・唇の下を3回つつく

 はなちゃん・・・額を2回つつく


*てあそび歌「ここは とうちゃん にんどころ」

 ♪ここは とうちゃん にんどころ 

  ここは かあちゃん にんどころ

  ここは じいちゃん にんどころ

  ここは ばあちゃん にんどころ

  ここは ねえちゃん にんどころ

  だいどう だいどう こちょ こちょ こちょ♪ 

 「にんどころ」とは、似ているところ、「だいどう」とは、可愛いね、という意味です。

歌いながら、子どもの顔をつついたり、撫でたりします。


  

 

*わらべ歌 紙芝居「ころころ じゃっぽーん」

 この季節にぴったりの、いろんな種類のお芋さんが出てきました。

  ♪やまから ころころ やーまいも♪

リズミカルな紙芝居も楽しそうで、子どもたちの好奇心は続いていましたが、ここで10分間の水分補給休憩を取りました。


  


*絵本「どんどこ どん」


*赤ちゃん絵本「おべんとうバス」

 赤ちゃん絵本は、赤ちゃんが舐めても大丈夫なように1ページ1ページが、分厚くなっています。


*しぐさあそび「おちょず おちょず」

 おちょず・・・4回、両手を合わせる。

 ねんねつぼ・・・4回、片手のひら人差し指でつく。

 おつむてんてん・・・4回、両手で頭をさわる。

 アワワワワー・・・数回手のひらを唇にあてる。

10ヶ月くらいになると、自分の手で「おつむてんてん」「アワワワワー」ができるようになります。

今回の子どもたちは、7ヶ月から1歳くらいが殆どだったので、ママのお膝の上で、上手にできました。


*てあそび歌「だいこんつけ だいこんつけ」

 ♪だいこんつけ だいこんつけ うらがえし

  だいこんつけ だいこんつけ おもてがえし♪

今度は、少し動きが大きくなって、手のひらを裏表振ります。

鼓動のリズムに合わせて、お尻や腿をたたくなどの動きは、ママのお腹に居た頃を思い出すようです。

心地よく、眠くなる子も出てきました。


 


 最後は、

*わらべ歌 絵本「どんぐりころちゃん」

 この絵本も季節に合った絵本ですね。立って体を動かします。「ポーン!」とジャンプした先はふわふわの葉っぱのお布団。

絵本を閉じると、あたたかな気持ちになって、ぐっすりお昼寝タイムに入れそうです。

 子どもたちは、児童館のマットの上でゴロゴロ眠くなってきたようです。


 


 途中休憩をはさんで1時間半、大変長い時間でしたが、子どもたちは退屈することもなく、泣き声が全くしませんでした。

気候も良く、楽しく、仲良く過ごし、ママとたっぷり遊んで、午後からはきっと幸せなお昼寝タイムになったのではないでしょうか?



 次回は、12月17日(木)10時半から12時まで実施する予定です。

先着10組まで参加できます。9組でも子どもの数が多い場合はお断りする場合があります。

予約は受け付けていません。

ご了承の上、ホームページで実施の有り無しを確認してご来館下さい。

 







お問い合わせ
児童館(こども未来センター)
TEL:0942-89-4099