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令和6年3月 第1回みやき町議会定例会における町長所信表明(一部抜粋)

皆様おはようございます。それでは、令和6年第1回みやき町議会定例会の開会に臨み、みやき町の未来を見据えた私の所信を述べさせていただきます。



この3月定例会が終わる頃には、私が町政の舵取りを務めて3年が経過することになります。振り返りますと、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種体制の立ち上げ、それからそれの維持や令和3年8月の豪雨災害、新型コロナウイルス感染症に伴う国からの経済対策事業など、行政としてイレギュラーながらも緊急性・重要性が高い事業が続いた3年間でございました。この難局を乗り切れたのも議員、地域住民の御理解・御協力があったから、そして、みやき町職員の地域を守らねばという熱い信念があったからこそだと心から感謝申し上げるところです。ありがとうございます。昨年5月に新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に位置づけられ、来月4月からはワクチン接種も任意接種に切り替わります。飲食業や旅行業も規制がなくなり、インバウンドでは外国人観光客も戻ってきております。明るい兆しがあちらこちらで見られている状況です。みやき町もやっと前向きな未来志向の政策に集中できるようになってきました。「所信」とは「自分の信ずるところ」という意味でございます。この3年間で「見て」「学び」「考え続けて」たどり着いた考えを述べることにより、未来に躍動するみやき町を実現する第一歩とさせていただきます。


 

まず、みやき町の課題の話です。私が町長になって一番に感じたのは、行政組織としての「法の解釈、法の遵守」が甘いというところでございます。行政組織は法に基づいて仕事をいたします。時には住民の希望に沿えないこともあります。そのとき、しっかり法律に沿って判断しているのかが重要なポイントとなってきます。逆に、沿える場合であっても、法解釈上、明確な理由を用意できなければなりません。過去のみやき町では、その他、町長が認めたものという特例的な理由づけで多くのことが判断されてきました。中には法の趣旨を逸脱した判断もあったと認識しています。そのため、行政組織としても、しっかり法律と向き合うという作業をしてこなかったツケだと認識しているところです。この3年間、この課題是正について時間を費やしてきました。今後も継続しながら、行政組織としての当たり前を取り戻していきます。また、過去の間違った判断を是正する作業も同時にやってきた3年間でした。職員には、後ろ指を指されない胸を張れる仕事をしようと常々言っております。この言葉が、組織風土として定着しつつあるのが今のみやき町でございます。



次の課題ですが、これが最も大きな課題です。それは、過去のみやき町は行政の絶対使命である「現在と未来を両立させる政策議論」が乏しかったと考えます。つまり、現在に重きを置き過ぎて、未来への議論や投資が不足していたと考えているところです。庁舎統廃合の議論、学校施設やり替えの議論、道路など社会インフラの議論、そして水害対策の議論。「今さえ良ければいい」という「アリとキリギリス」に出てくるキリギリスの考えでは、みやき町に未来はありません。今のみやき町は、ふるさと寄附金の基金(貯金)があるという理由で、一般会計予算が膨れ上がり過ぎています。しかも、それが町民に伝わっていない。かなり問題です。学校施設やり替えだけでも統廃合を考慮しなければ、100億円を超える費用になると想定されています。そのほかの未来への重要インフラ整備も考慮すれば、50億円を下回ったふるさと寄附金の基金(貯金)では到底足りないため、未来に備えた行動が必要なのは、誰が聞いても明らかです。未来にバトンを繋ぐために財政的なマネジメントをできない行政組織は、いずれ必ず破綻します。それは地域住民への背任行為です。これからみやき町は将来的な議論と財政マネジメントをしっかりやっていきますし、それは令和6年度の当初予算にも反映されております。「現在必要なこと、未来に必要なこと」をしっかり議論し、メリハリがついた当初予算を上程できたと考えています。
 


最後に、具体的な政策ですが、「今」を考えた優先政策としては、やはり「水害対策」「高齢者向けの不便さの解消」「農業の担い手対策」「待機児童の解消」「医療費削減」「障がい者差別解消法への対応」「DX推進」だと考えています。どれも待ったなしの課題です。「水害対策」は現在「流域治水調査業務」が終了するところです。3月議会後、有効対策の取りまとめを行い、早急に検討すべき候補対策があれば、しっかり議論し、補正予算ででも着手していく意気込みを持っています。「高齢者向けの不便さの解消」については、買物支援、タクシーチケット事業など様々やっておりますが、現状では満足はしていません。特に西鉄バス江見線の半年後の減便、1年半後の廃止の発表は、重大課題としてあらゆる可能性を検討してまいります。「農業の担い手対策」も有機栽培という選択肢を増やす動きを進めており、令和6年度には「オーガニック協議会」を立ち上げ、事業推進に取りかかります。その中で、学校給食へ有機農産物を取り入れる考えでございます。「待機児童の解消」は、令和5年度保育園や認定こども園の保育士確保対策として補助金等を活用した結果、成果は出つつあります。本日現在では、待機児童はない見込みですが、最終的に3月下旬の転入者の方々が入園を希望された場合に、どう変化するかを見守っている現状でございます。このように、みやき町の課題解決のため、優先政策を中心に今後も取り組んでまいります。

 


「未来」を見据えた戦略的政策としては、当然、財政マネジメントを守りながら、「学校施設の見直し、やり替え」「庁舎統廃合議論」「スマートインター検討も含めた道路インフラ整備の再構築と中原駅の利活用」「雇用促進のための工業団地の創設」「国際交流」「伝統・文化・芸術・スポーツを絡めたみやき町のブランディング」が優先政策となります。「道路インフラ整備」については、道路には明確な意思が透けて見えなければなりません。どのように利便性が向上すれば企業誘致に役立つとか、ターゲットがどのエリアの人々で、その人口をどう交流させると地域に利益がもたらされるかなどをしっかり見定めた道路が不足しています。それができれば地域は自然と盛り上がる、そのような道路インフラが必要です。また「中原駅」については、町内唯一の鉄道駅である「中原駅」を中原校区のまちづくりの中心に据えないのはどう考えてももったいない、そのような観点での整備活用を議論していきます。「工業団地」は雇用促進の場として、誰もが望むことだと認識していますが、「国際交流」についても単に外国の方々と仲良くしましょうという話ではなく、みやき町に住む外国人研修生などが住みやすい社会をつくることに主眼を置くべきです。これからの日本は労働力を確保できるかどうかが、地域の浮揚の鍵を握ることに必ずなっていきます。そのような将来を見据えて、外国人の方々も住みよい町を目指すのは、みやき町の将来を左右することと考えます。そして「ブランディング」ですが、みやき町は地域のポテンシャルも高く、政策的な他地域との差別化もある程度できている町だと考えています。不足しているのは、それを外部に発信できていないこと。今後はこれに力を入れ、みやき町自体の価値を高めていくことが大事だと考えています。例えば福岡県内に行っても「みやき町はいい町だね」と印象づける、私はこれを福岡市近郊の町になぞらえて、「糸島化計画」と呼んでいますが、そこをしっかりやってまいります。



これらを余すことなく、「本気」を出して取り組めば、必ず総合計画に明記した「未来に躍動する『共感』『協働』のまち みやき」となると確信をしているところです。議会、地域住民の方々のますますの御理解・御協力をお願い申し上げまして、所信表明を締めさせていただきます。




                                

                                        みやき町長  岡  毅  

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