令和4年3月　第1回みやき町議会定例会における町長所信表明（一部抜粋）

　皆様おはようございます。令和4年第1回みやき町定例会の開会に臨み、私の所信を述べさせていただきます。
　

　私は、令和3年4月から町政のかじ取りを担わせていただきまして、まもなくはや1年が過ぎようとしております。この1年は、新型コロナウイルス感染防止のため、国や県と連携を図り、住民のワクチン接種の推進、学校や公共施設での基本的な感染防止対策の徹底、地域応援クーポンによる飲食店の支援など様々な対策に取り組んでまいりました。現在は18歳以上の住民に対する3回目のワクチン接種も順調に進んでおり、今月5日から小児ワクチン接種も開始しております。引き続き、新型コロナウイルス感染防止対策を着実に進めてまいります。
　

　また、昨年8月の豪雨災害により山田地区では大規模な土砂災害が、それから北茂安校区、三根校区では内水氾濫が発生いたしました。気象警報や避難情報の発信や避難所の開設、幹線水路の事前落水など、その時点で町としてできる限りの対応を行いました。今後とも国や県はもとより、周辺市町とも協力し、水害対策をしっかりと進めてまいります。
　

　ふるさと納税については、住民サービスの充実と地元商工業の活性化を図るため、ルールを遵守しつつ寄附額の向上を目指して魅力のある返礼品の開発などに取り組んでまいります。
　

　このほか、私が選挙期間中に町民にお約束した公約についても、関係部局に指示し検討を進め可能なものから予算化に向けて、議員の皆様と協議しつつ、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。また、これらを力強く推進するための機構改革も準備しており、関係条例の改正も今議会に上程をしております。
　

　このようなことから、令和4年度みやき町政のコンセプトといたしましては、「町民が主役！みやき町本気印プロジェクト」を掲げさせていただきます。これは個別的なプロジェクトというわけではなく、住民ニーズのある施策を優先させながら、議決いただいた予算を有効に無駄なく使わせていただくという決意の表れと御理解ください。そのためにも、私の公約にも掲げたデータ活用なども駆使しながら見える化を図り、住民と一体となった町政運営を行っていくという宣言であります。同時に、これまで取り組んできた事業も再考いたしまして、当初の目的を達成していない事業や、重点施策として取り組んできたものの成果を上げられていない事業を、いま一度データなどを掘り起こし、本気で取り組んでいこうというものでございます。
　

　例えば、女子サッカー推進事業、持丸古民家事業、四季彩の丘事業、メディカルコミュニティセンター事業、DX推進事業、医療費削減事業、水害対策事業などがこれに当たります。これらをいま一度検証し直し、それまで投入した事業費を事業効果にどうつなげるかを本気で議論していきたいと考えているところでございます。令和4年度の中盤には、第3次みやき町総合計画もリリースできますので、これをみやき町の発展のロードマップとしながら、引き続き住民ニーズの把握に努め、よりよいまちづくりを模索していくことをここにお約束するものであります。
　

　まだまだ多くの懸案事項や継続事業が控えております。このコロナ禍の中、財政的にも国の動きなどを注視していく必要がありますが、議会の皆様と一丸となって、町政運営に努めてまいりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
　

　所信表明の最後に、3月上旬、今議会直前に、匿名の町民の方からお手紙が届きましたものですから、御紹介したいと存じます。こういうお手紙なんですが、お手紙には達筆な字で、御自分が喜寿を迎えられ、同年代の議員が町政を引っ張っておられることをうれしく思うこと、さらにそこに若手議員が今回加わり、非常に頼もしく思うこと。それから、ベテランと若手が手を取り、町議会を運営し町をよくしていってもらいたいこと。町執行部もしっかり議会と関わり、一致団結してみやき町が穏やかで住みたい町であるように努力してほしいこと。できれば一町民の声として議会で紹介してほしいこと。自分も広報紙などを拝読しながら、みやき町をしっかり見守っていることなどが書かれておりました。まさしくそのとおりでございますので、これらのことをしっかりやっていくことをお誓いして、所信表明の結びとしたいと考えております。

みやき町長　　岡　　毅