浸水被害発生時の清掃・消毒方法について
浸水した家屋の感染症対策について
家屋が浸水した場合は、細菌やカビが繁殖しやすくなっておりますので、清掃が大切です。
清掃時の注意事項
・ドアと窓を開けて、しっかりと換気を行ってください。
浸水しているため乾燥をさせるために、できる限りドアや窓は解放してください。
・汚泥等は取除き、しっかりと乾燥させましょう。
消毒薬を汚泥等にかけても効果がありません。消毒をする際は汚泥等は取除き、乾燥させたうえで消毒薬を使用しましょう。
・清掃中のケガ予防に手袋等を着用し、ほこりを吸わないようにマスクを着用しましょう。
ケガ防止のために厚手の手袋、長靴、ゴーグルを着用し、ほこりを吸わないようにマスクを着用して作業を行ってください。
・清掃が終わったらしっかりと手洗い等を行ってください。
手袋等を着用してても、目に見えない汚れ等が付着する場合がありますので、作業後はしっかりと手洗い等を行ってください。
主な消毒方法について
消毒薬 | 対象と使い方 | |
食器類・流し台・浴槽 | 家具類・床 | |
次亜塩素酸ナトリウム 【次亜塩素酸ソーダ】 (家庭用塩素系漂白剤でも可) |
0.02%に希釈する (1)食器用洗剤と水で洗う (2)希釈した消毒液に5分間漬けるか、消毒液を含ませた布で拭き、その後、水洗い・水拭きをする。 (3)よく乾燥させる。 |
0.1%に希釈する (1)泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。 (2)調整した液を浸した布などでよく拭く。 (3)金属面や木面など色あせが気になる場所は、水で2度拭きする。 |
消毒用 アルコール |
希釈せず、原液のまま使用する (1) 洗剤と水で洗う。 |
希釈せず、原液のまま使用する (1) 泥など の汚れを 洗い流すか、雑巾などで 水拭きしてから、十分に乾燥させる。 (2)アルコールを含ませた布で拭く。 ※70% 以上のアルコール濃度のものを使用すること ※ 火気のあるところでは使用しない |
10% 塩化ベンザルコニウム (逆性石けん) |
0.1% に希釈する (1)泥など の汚れを 洗い流すか、雑巾などで 水拭きしてから、十分に乾燥させる。 (2)調整した液を浸した布などでよく拭く。 |
0.1% に希釈する (1)泥など の汚れを 洗い流すか、雑巾などで 水拭きしてから、十分に乾燥させる。 (2)調整した液を浸した布などでよく拭く。 |
※消毒薬等を使用する際は、必ずゴム手袋等を着用し、市販の消毒薬については希釈倍率に注意して使用してください。
※基本的に土壌への消毒は不要です。
※0.02%希釈:1ℓペットボトルにペットボトルキャップ1杯分を入れると約0.02%になる。
※0.1%希釈:500㎖ペットボトルにペットボトルキャップ2杯分を入れると約0.1%になる。
厚生労働省等のホームページについて
厚生労働省のホームページ「一般家屋や食品営業施設における浸水後の消毒の相談について」に被害に対するQ&Aがありますのでご参考ください。
厚生労働省のホームページ「被災した家屋での感染症対策」に消毒の注意事項等が記載されておりますのでご参考ください。
一般社団法人日本環境感染学会のホームページ「一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法」に水害時の衛生対策方法ガイダンスが記載されておりますのでご参考ください。